プラネタリウムの会が10周年
(「子どもの笑顔は最高だね」と話しながら22日の準備を進めるメンバーたち→)
函館プラネタリウム館(亀田中野町62)で上映会を行っているNPO法人函館プラネタリウムの会(村井茂理事長)の活動が今年で10周年を迎えました。来年1月からは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙教育センターなどが企画する社会教育支援プログラム「宇宙の学校」の実践も決め、子どもたちの科学への関心を高める活動に力を入れています。
同会は2002年、村井理事長が小学校で段ボールなどを使った手作りのプラネタリウムを上映したことをきっかけに結成、現在のメンバーは約20人を数えます。
その後、ビニール系素材をドーム形に膨らませて、内部にパソコンのプロジェクターで投映する移動プラネタリウムで上映会を続けてきたが、10年に村井理事長が所有する住宅にベニヤ板で作った直径7・2メートルのドームを設置、常設のプラネタリウムを完成させました。これまでの上映会の動員人数は約4千人にものぼります。
来年1月から取り入れる「宇宙の学校」とはJAXA宇宙教育センターとNPO法人子ども・宇宙・未来の会(KU―MA)が作成したプログラムをもとに熱気球や標本作りなどを体験する企画。初回はフィルムケースロケット実験とカルメ焼き作りを行います。
「函館の科学館としての役割が担えれば」と村井理事長は話します。上映会は無料で行うため、経費などは全てメンバーの自己負担ですが、2年前からメンバーに加入した伊藤勤(つとむ)さん(70)は「子どもたちからのありがとうの言葉がうれしくて」と目尻を下げます。
22日は、冬の星空の上映と木星やオリオン座の観望会が行われます。クリスマスが近いことから参加者にはプレゼントも。参加希望者はみはら歯科矯正クリニック(電)0138・47・3163へ。